• ユーザ導入事例

コナミデジタルエンタテインメント

KONAMIがアミューズメント施設向けネットワークに仮想化ADC製品ADC-VXを採用


POINT

  • ネットワークごとに18台設置されていたアプリケーションスイッチの集約
  • 既存Alteonの設定をvADCに引継ぎ容易にリプレース
  • 社内で長年使われてきたAlteon製品のノウハウの活用

仮想化、集約の流れは、ゲーム向けネットワークにも及ぶ

昨今のゲームは家庭用、アミューズメント施設向けを問わずネットワーク機能を持つのが一般化している。ゲームプログラム自体のバージョンアップはもちろん、オンラインイベントなど、ネットワーク機能はゲームにおいて欠かせないファクターのひとつとなっている。KONAMIにおいても、家庭用ゲーム機向け、アミューズメント施設向け、SNS向けにそれぞれネットワークを構築して運用している。

「アミューズメント施設で稼働しているゲーム機を国内外で結ぶネットワークを構築、運用しています。アミューズメント施設向けゲームネットワークとしては、世界でも最大級の規模ではないかと思います。」

株式会社コナミデジタルエンタテインメント スタジオITセンター長の正延 光弘氏は、KONAMIのアミューズメント施設向けゲームのネットワークの規模についてそう紹介してくれた。ゲームデータやイベントの配信のみならず、会員情報やKONAMIの電子マネー「PASELI(パセリ)」でも使われているという。そこでは18台のAlteon Application Switchが使われ、ネットワークの安定性や配信速度向上に寄与してきた。

こうしたネットワークも、昨今の仮想化や機器集約の流れと無縁ではない。実際、KONAMIが運営する数々のネットワークにおいて、サーバー仮想化やクラウドの活用は進んでいるという。機器を集約し、利用効率が高まれば、投資に対する効果は大きくなり、電力消費やスペースコストなども削減できるからだ。従って、このタイミングでAlteon Application Switchの仮想化が検討されたのはごく自然な流れだと正延氏は言う。

「社内のITインフラ全体で機器集約の動きが進む中、アミューズメント施設向けに提供しているサービス『e-AMUSEMENT』に使用しているAlteonがリプレース時期を迎えました。いかに低いコストで高いパフォーマンスを出せるかということを命題にしている我々にとって、単純なリプレースだけがオプションではありません。当然、アプリケーションスイッチに関しても仮想化や集約が検討されました」

仮想化技術の高さと社内での安定運用実績が決め手に

リプレース後の機器の要件として最も重要視されたのは、仮想化により少ない台数のハードウェアに集約できること。従来あった18台のアプリケーションスイッチをそのまま全てリプレースするのではなく、ハードウェア台数を抑えることで機器購入コストと保守コストを低減するのが狙いだ。また、ゲーム向けのネットワークでは大きなコンテンツを多数のゲーム機に向けて配信するピーク時のトラフィックと、平時のトラフィックに大きな違いがある。個別のネットワークにアプリケーションスイッチを導入すれば、ピーク時以外はハードウェア性能に大きな余裕が残り、機器の活用効率という点で無駄が生じてしまう。仮想化し、少ない機器に集約できれば、余剰の配信能力を他のゲームのコンテンツ配信に活かせるので、機器を効率的に活用できるようになると期待された。要件としてはさらに、できる限りネットワーク構成や運用体制が変わらないことなどが挙げられ、3製品が候補となった。比較検討の結果、選択されたのはAlteon Application Switchを仮想化し、1台のハードウェアに集約できるRadwareのADC-VXだった。機器選定の理由について正延氏は次のように語った。

「それぞれのインスタンスでリソースを完全に分離できるvADCの技術と、これまで社内で運用してきた中で蓄積されてきたAlteon活用のノウハウを活かせることが決め手となりました。長年使ってきた経験から、故障の少ない信頼性の高い機器だということもわかっているので、安心して選択できました。実際、Alteonが故障したという話は、社内ではもう何年も聞いていません」

18台のAlteonを2台のADC-VXへ、最小限の設定変更で集約

18台のAlteon Application Switchは2台のADC-VXへと集約された。それぞれのAlteon Application Switchの設定がvADCへと引き継がれ、冗長構成で設置されたADC-VX上で動作する。すべてのリソースは完全に独立して動作するため、設定の整合性やIPアドレスの重複を気にすることもなく、設定はほぼそのまま引き継げる。設置するネットワークの構成変更もほとんど必要なく、移行はスムーズだったという。

「物理的なハードウェアからvADCへ変わりましたが、配信設定や基本的なネットワーク構成が変わらないので、これまで蓄積した技術や運用体制もそのまま引き継げると思います」

今回のリプレースについて正延氏はそう述べ、機器の集約によるコストダウン効果においては、ライセンス契約の形態も好ましい影響を及ぼしていると指摘する。

「Pay-as-you-growで、必要な帯域分のライセンスのみ購入できるのは魅力的です。今回、将来を見据えて大型のハードウェアを導入しましたが、ライセンスは必要最低限とすることでスタートコストを低く抑えています」

今後、拡張が必要になった際にはライセンスを追加するだけで配信リソースを確保できる。必要なときに必要なリソースを適正価格で調達することで、コスト削減と将来へのリソースの備えを両立できることは、機器選定時において社内でコンセンサスを得る際にも共感を得たポイントだと教えてくれた。

「ADC-VXを採用したことで、使い慣れたAlteonで仮想化を実現することができ、エンジニアからもたいへん喜ばれています。」

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「e-AMUSEMENT」の中核を担うADC-VX
スピード感向上と信頼性維持に期待

ADC-VXが導入されたことで、今後は機動性の高いサービス提供が可能になるのではないかと期待されている。

「昨今ではエンタテインメント業界においても企画から実現までのスピード感が重視されています。ユーザーの動向を見ながら、新企画やオンラインイベントを配信しなければならない案件も多く、従来のように機器調達だけで1~2ヵ月もかけてはいられません。ADC-VXなら新しいインスタンスを作るだけで新たな配信リソースを用意できます」

新コンテンツへの対応だけではなく、稼働中のコンテンツの増減に対しても効率よくリソースを割り当てられるようになると指摘する。ADC-VXでは、コンテンツに割り当てるリソースを調整し、余剰帯域を他のコンテンツの配信に割り当てることなどが容易になる。また、機能面だけではなく、Alteonブランドへの期待も大きい。これまで長年Alteon製品を活用してきた中で、トラブルや機能ニーズへの対応の早さを実感してきたと言う。

「工業製品ですから、100%の信頼性はどうしても望めません。しかしAlteonなら、万一の際に迅速な対応をしてくれるという信頼感があります。そういう信頼感がなければ、サービスには使えないでしょう。他部署では他社製品を使っていたこともありますが、今では社内のほとんどのネットワークでAlteonが使われています。これは、そうした信頼感の表れではないかと思っています」

KONAMIが提供する「e-AMUSEMENT」は、アミューズメント施設でメダルゲームやビデオゲームをプレーするお客さまに、全国のプレーヤーとオンラインでつながって遊ぶことの楽しさを提供するサービス。その中でスタジオITセンターが担う責任は大きく、ネットワークを安定したコンテンツ配信インフラとして整備し、提供していかなければならない。

「ネットワークの中核となるADC-VXは、すなわちe-AMUSEMENT事業の中核を担っていると言っても過言ではありません。仮想化という新たな技術の導入で、我々の中に醸成されたAlteonブランドへの信頼がより深いものになるだろうと、確信しています」

正延氏はADC-VXへの期待をそのように語り、インタビューを締めくくった。

Alteon Application Switch Series

シンプルで安定性・信頼性に定評のあるAlteon OSとラドウェアの次世代ハードウェアプラットフォーム「OnDemand Switch」が融合した新世代のAlteon Application Switch。1台のハードウェアで複数の仮想ADCを稼働させる革新的テクノロジー「ADC-VX」に対応、データセンター内のADCを1台のハードウェアプラットフォームに集約することができます。アプリケーションデリバリー基盤の仮想化を容易に実現でき、コストを抑制しつつ将来にわたる柔軟かつ俊敏なサービス提供や拡張が可能になります。

コナミデジタルエンタテインメントとは

コナミデジタルエンタテインメント

株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、ソーシャルゲームやゲームソフト、アミューズメント施設向けゲームなど様々なエンタテインメントビジネスをグローバルに展開している。アミューズメント施設向けゲームの分野では、業界に先駆けて全国のアミューズメント施設をオンラインで接続するサービス「e-AMUSEMENT」を導入するなど、常に新しい遊びを創出し続けている。

●本社所在地:
〒107-8324
東京都港区赤坂9丁目7番2号
●事業概要:
デジタルエンターテインメントコンテンツの制作・販売
●導入時期:
2011年7月
●URL:http://www.konami-digital-entertainment.co.jp/

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